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補瀉

補法は身体のリズムを感じ取る

身体は、一定のリズムで外に広がりながらふくらみ、うちに狭まりながら縮みを繰り返しています。

1分間に10数回くらい。

人により差はありますが、誰にでもあります。

もしこのリズムに乱れがあったり、動きが悪かったりすると、その人はどこかで機能障害を起こしています。

このリズムは、蝶形骨と後頭骨との関節、蝶形後頭軟骨結合での動きと連動していますが、その正体は何なのかよくわかっていません。長年脳脊髄液のリズムと思われてきたんですが、最近の研究では否定されているようです。

さて鍼で補法を行うとき、このリズムに従って鍼を操作してください。

このリズムは微妙なものです。目に見えるほどの動きではありません。

繊細な触診力がないとわかりません。

触診に優れていないと、呼吸や心拍のリズムと混同してしまったり、自分自身の呼吸と区別できなかったりします。

そのような微細なリズムを鍼先で感じ取り、リズムに応じていってください。

まるで鍼を患者さんの身体が一体となる感覚。

そのようになれば補法は完成です。

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