鍼灸療法について

げんき本舗治療院の鍼灸療法は
げんき本舗治療院の鍼灸治療は
鍼治療の方法は、鍼灸師が10人いれば、10通りあるといえるほどたくさんあります。

当院の鍼治療は次のような特徴があります。
  1. 1、細い鍼を使います。細い鍼は技術が必要ですが、患者さんには余分な痛みや負担をかけません。当院では、他院の平均より1段階から2段階細い鍼(直径0.14~0.16ミリ)も使っています。
  2. 2、場合により、刺さない鍼を行います。刺さない鍼(接触鍼)は、かなりの技術を要しますので、行っている鍼灸院は多くありません。 当院では、鍼を刺されるのがどうしてもだめという方には、接触鍼のみで治療をいたします。また、刺す鍼治療にも、接触鍼を組み合わせて行います。
  3. 3、鍼はすべて使い捨てです。当院では、数ある鍼メーカーを試した結果、もっとも品質に優れた日本のメーカーのものを使っております。もちろん、すべて滅菌処理されています。
  4. 4、身体全体を見て治療を行います。部分的な治療はしません。たとえ指先の症状であってもその原因を究明し、現代医学的或いは東洋医学的観点から、全身に治療を行います。
なお、鍼が怖い人に無理に刺すということは絶対にしませんのでご安心ください。
鍼の起源は
鍼の起源は
その起源は、少なくとも2千5百年前の中国といわれています。 我が国でもっとも古く歴史に現れるのが、養老令について書かれた令義解の中です。
養老令は、大宝令と中身が同じといわれますので、我が国では、西暦701年には、少なくとも鍼治療が行われていたという事になります。我が国には按摩療法と共に奈良時代に導入され、現在に至っていると考えられます。
鍼療法の現状は
鍼療法の現状は
鍼療法は、現在、東アジアのみならず、東ヨーロッパ、南北アメリカ大陸等、数多くの国と地域で行われていますが、その手法には、多くの差違があります。
本来は、経絡や経穴とを使って、中国医学の理論を元に行うものですが、その理論の解釈の違いやどれを中心にするかといった考えの違い、また、西洋医学の導入の結果、様々な差違が生じたのです。

我が国では現在、中医学がはやりです。中医学とは中国各地で様々であった理論や手法を、現在の政権になってから統一しようとしてできあがったもの。 当然その用語は中国語であり、漢字を使ってはいますが、少なくとも日本語ではありません。
我が国と中国の長い歴史の中、医学用語においても日本語化した中国語が発生し、我々も普段何気なく、日本語として使っているものも多くあります。しかし、今の中医学用語は、あくまでも中国語。その中国語を得意げに使っている鍼灸師もいます。
まあ、中国文化を効果的に取り入れ我が国の文化を形成してきた日本人の事ですから、そのうち、我が国独自の理論としてしまうでしょうが。
鍼治療はどんな事をするの
鍼療法とはどんなことをする
元々銀製の鍼が多かったのですが、近年はステンレス製が主流です。これは、ステンレスでないと消毒がうまくできないからです。
また、注射針と同様、使い捨てのものがかなり多く使われる(当院では、刺す鍼は使い捨てのものしか使用していません)ようになってきました。
鍼先は、松葉型といって、松の葉の先のように磨いています。この形状は、刺したときの痛みがないように長年の間に工夫されて完成したものです。

我が国では、鍼管といった管に鍼を入れ、鍼の頭を軽く叩く事により刺入する方法が主流です。これは江戸初期の杉山和一が発明したもので、痛みを感じさせる事が少なく、確実に刺す事ができます。

しかしげんき本舗治療院では、あえて昔ながらの手法である鍼管を使わない方法を採用しています。鍼管を使うと簡便に鍼を刺すことができる反面、刺した瞬間の感覚がわかりにくく、効果的な施術ができないと考えるからです。

鍼治療をした事がない人は、注射針を連想しますが、全く違います。鍼治療に使う鍼は、指で押さえると簡単にしなるほど弾力性があり、一層細いもので、また、その金属の表面も、注射針に比べてなめらかです。

なお、げんき本舗治療院では、東洋医学に基づく鍼施術以外にも、現代医学に基づく方法も採用しています。その代表的なものがトリガーポイント療法です(トリガーポイントについてはこちらをご覧ください)。

刺さない鍼−接触鍼−には、てい鍼(「てい」はかねへんに是)という特殊な鍼を用います。このてい鍼は、接触して治療効果を上げるために使われる専用のものです。
もぐさとは
モグサとは
灸療法に使う艾(モグサ)が、どのように作られるかご存じでしょうか。実は、あちこちに普通に生えているヨモギの葉っぱから作られるのです。そう、草餅に入れるアレですね。
春から夏にかけて取り入れたヨモギ葉を乾燥させ、空気が乾燥する冬に臼にかけて細かくし、ふるいにかけ、さらに臼にかけという工程を経て作られます。
雪深い土地の方が空気が乾燥するので、古くから伊吹山、最近では糸魚川付近でも作られています。現在では、原料のヨモギは中国から輸入されているそうです
しかし、もっとも高級なモグサは日本製。薄い黄色を帯び、触るとふんわり柔らかです。火をつけると、柔らかい燃え方で、熱さも穏やかです(といっても、焼くのですからやっぱり熱いですが)。
ちなみに、有名なS灸に使われているモグサは、中国産の下級品です。 当院では、ご希望があれば灸治療を行います。
お灸とはどんな事をするの

灸とはどんなことをする

モグサを経穴に乗せ、火をつけて焼く方法が中心です。鍼と同じく、紀元前から行われています。
実際に火をつけるので、熱いし痕も付きますが、多くの症状に効果を発揮します。この方法も実は、大きく分けて2種類あります。昔は打膿灸といって、大きなモグサですえ、わざと皮膚を化膿させる方法がよく行われていました。
コインくらいの大きなカタが付く方法です。今でも、お灸というとそれを連想する人がいますが、現在この方法をとる所はほとんどありません。もっと小さな米粒以下の大きさのモグサをツボに乗せ、化膿しないようにすえます。また、やけどをしないようにすえる方法も各種あります。

げんき本舗治療院では、台座灸という、厚紙の上に艾を載せたものを主に使います。直接火が皮膚に触れないのでやけどはしません。
小児鍼の起源は
小児鍼の起源は
大阪に起源を発する小児鍼は、以外と歴史が新しく、大正時代に普及したといわれています。大阪に「針中野」という地名がありますが、これは、鍼をする中野さんがいらっしゃって有名だったから。小児鍼の創始者の1人です。

通常の鍼のように刺すのではなく、小さな扇型になったものや棒状のものなど特殊な鍼を用いて、こすったり、突っついたりするもので、痛みや不快感などは全くありません。

当院では、お子様の治療には、オステオパシーを中心に行いますが、必要に応じて小児鍼を加えます。