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難経

難経・第3難

第3難も、第2難に引き続き手首の脈についての話。というか、第22難までずっと脈の話が続きます。

第3難は、陽気が強すぎる状態、陰気が強すぎる状態ではっきりした病症が現れなくても死んでしまうというものを解説しています。

脈は、関を中心に寸の部位と尺の部位に分かれます。寸の部位は陽を示し尺の部位は陰を示します。もし陽が強すぎたり、陰が強すぎるとどうなるか。それも死に至るくらい!

第3難ではそのことについて書かれています。

寸の脈は(陽気は上昇する性質を持っていますので)浮脈ですけど、寸の部位を超えて魚際まで至ったもの(溢脈といいます)は、陽気が本来ある寸の部位を閉め出されて陰気が進入してしまった状態を表します。これを陰の乗ずる脈といいます。

尺の脈は(陰気は下向する性質を持っていますので)沈脈ですけど、寸脈が関を超えて尺に至ったもの(覆脈といいます)は、陽気が本来ある部位から内に閉ざされてしまい陽気が進入した状態を表します。これを陽の乗ずる脈といいます。

この2つの脈は五蔵の状態をそのまま表す脈であり、異常な状態をそのまま表しています。陰気が本来は陰の部位に進入してしまった状態、陽気が本来は陰の部位に進入してしまった状態であり、もし症状が出なくても死に至る状態であると書かれています。

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