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東洋医学

気街

気街の街とは、街並み、大通りのことを意味します。行は、十字路のこと。圭は、先が三角にとがった玉器のことで、行+圭で、きちんと区切りをつけた街並みの意味があります(学研・漢字源)。

気街とは、気衝のことであるとしている本もありますが、果たしてそうでしょうか。

衝とは十字路を突き抜けるという意味があります。つまり何か障害のあるところを突っ切るという意味。街とはよく似た字ですが意味が違います。

気街という言葉は霊枢の経脈篇における経脈の流れに多出しますが、ここでいう気街は、場所は近いけれど、経穴の気衝を必ずしもさしているとは思えないのです。

先に述べたように、街と衝の意味の違いがあります。似た字ですが、意味は違います。

似ているというだけで、同じと解して果たしていいものでしょうか。

思うに、気街とは、鼠径靱帯を含めた骨盤の部位全体を刺すのではないでしょうか。

骨盤内で特に鼠径靱帯のある部位、ここは股関節を屈曲させるときに折れ曲がるところであり、気の流れが阻害されやすいところです。

その気の流れはどこにあるのか。

足陽明胃経だけではなく、骨盤内には多くの流れがあります。

その流れを阻害するものとして、鼠径靱帯を含めた骨盤を気街と名付けているように思うのです。


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