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経穴

大巨と腹水

大巨(だいこ・たいこ)という経穴は、臍の外方2寸、その下2寸というのは、鍼灸師なら誰でも知っていると思います(一般の方、経穴の場所を言い表すときの分寸は、一般的な寸法とは少し違います。骨度という身体の各部位の長さをはかる目安を元に長さを表します。この場合の2寸は、だいたい5センチくらいでしょうか)。

一般的に、便秘に用いたり、下腹部の膨満に用いたりしますが、特殊な処方としては腹水に効果があります。

何度かその処方を行ったんですが、一度このようなことがありました。

長年、腎不全で透析を行っている方。腹部に癌ができていよいよ末期にさしかかるというとき。腹水が苦しいとおっしゃいます。

前々から治療をさせていただいたことから、腹水を鍼で何とかならないかと相談を受けました。

動けないというので自宅を訪問。いろいろ検討し調べた結果、大巨に反応が出ています。

試しに、大巨に円皮鍼を入れてみました。円皮鍼というのは、ちょうど画鋲を小さくしたような形で、ごく短い鍼を刺してテープで止めておくというものです。

次の日です。

なんとその患者さんが、歩いてお礼にこられました。

「おなかに鍼を入れてもらってから、腹水が引いて楽になった。ちょっとお礼を言いたくて」

とのことでした。もちろん、かなり足腰が弱っておられたので、家族の方に付き添われてですが。

その患者さんが亡くなられたのは、それから2週間ほどでした。

ご遺族のお話では、腹水がなくなって楽になったといいながら昏睡に入られ、そのままなくなったとのことです。

もちろん、大巨で腹水に効果のなかった例もありますが、ここで述べたかた方にも何例か、大巨で腹水に効果の上がった例があります。

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