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治療

テンダーポイントとトリガーポイント

テンダーポイント(Tender Point)とは、ストレイン&カウンターストレインで治療の指針となる圧痛点のことである。

約30グラムの圧を加えて、限局された圧痛があればそれがテンダーポイントである。

治療はその部分を十分に収縮させた状態、つまりテンダーポイントの圧痛がなくなる状態に姿勢を保持し、90秒程度維持する。その後他動的に元の姿勢に戻す。

おおむねあるいは完全に圧痛が消失していれば、目的は達成である。

機能障害や、どこかの痛みが原因でテンダーポイントができている訳なので、そのテンダーポイントが消失すれば、痛みや機能障害は消失する。

トリガーポイント(Trigger Point)は、やや強い圧で筋中の硬結を探す。その硬結には圧痛があり、関連痛を有する。そこがテンダーポイントとの差である。

関連痛部位に痛みを訴えていたりあるいはトリガーポイント周囲に痛みを訴えていたりする場合、トリガーポイントに鍼をしたり、ストレッチをしたり、筋筋膜リリースを行うと、トリガーポイントは減弱または消失し、機能障害や痛みは消失する。

問題は、テンダーポイントと思っていたら実はトリガーポイントだったという場合だ。特に筋においてそうだ(トリガーポイントが筋に発生するため)。

テンダーポイントを探すのにはきわめて軽い圧で行うので、硬結を見逃しやすい。テンダーポイントと思って治療をしていたら、なかなか効果が現れなくて、よく調べたら、実はトリガーポイントだったという事もあり得る。

ぼく自身、たまに失敗する。

要は触診力だ。

軽い圧でも深いところ、トリガーポイントの纐纈を探し出す能力が必要だ。

まだまだ研鑽しなければならない。

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