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お灸について
お灸と聞くと昔はよくいたずらした子どもに「灸を据える」などとよく言い、
火の付いたもぐさで罰を与えることがありました。
最近のお灸は市販でも販売しているものもあり、
気軽に扱うことができるためスキマ時間や疲れを感じた時にすぐに使えるのが特徴です。
ここでは、どんなものか深堀りし、効果についてご紹介いたします。
1.お灸とはヨモギの葉を精製したもの
お灸とは、一般的にヨモギの葉を裏側にして生えている産毛を精製したもぐさに火を点けて患部を温める施術方法です。
かつては、焼灼灸や打膿灸といった直接的な灸法も行われていましたが、最近は間接的で熱くない方法が一般的になってきています。
特にせんねん灸などを筆頭に、自宅で簡単にできるお灸が人気です。台座に据えたお灸に火を点けて患部に貼るだけなので火傷の心配はなく、気軽に温められます。
2.腰痛をお灸で緩和できる理由とは
2-1.温熱効果で血行を促進することができる
お灸は、中国から伝来している伝統的な治療法ですが、中国医学には、「血は万病の元」という考え方が古くから根づいており、血行が悪くなったところから不調や冷えが生じるという考え方です。実際に何らかの症状を訴えてげんき本舗治療院へ来院される方は高い確率で患部に冷えが見られます。お灸には温熱効果がある為、局所の血流を促進して、辛い症状の緩和が期待できます。
2-2.リラクゼーション効果がある
お灸にはもぐさが用いられていますが、もぐさに含まれている成分の一つである「シネオール」には、リラクゼーション効果を期待することができます。
お灸の香りと温熱効果によって心身共にリラックスできる為自律神経のバランスが整い、身体が持っている自然治癒力を高めることが可能です。
2-3.筋緊張を緩められる
腰痛を患っている方は多くいらっしゃいますが、腰痛の原因のうち85%は原因不明といわれています。
実は腰痛で病院にかかった場合、検査をしても原因は殆どわかりません。
筋肉や筋膜の緊張のためレントゲンやMRIでは骨や神経の状態しか確認できませんので血液の流れまではわかりません。
筋肉や筋膜が硬くなってしまうと、血液の流れが悪くなり、痛みの原因の物質や疲労物質が局所に停滞します。その停滞によって筋肉痛のような痛みが発生します。
お灸による筋肉や筋膜の緊張が緩和されると、圧迫されていた血管が正常化され、疲労物質や痛み物質を老廃物として体外へ排出できるようになります。
3.治療院で受けるメリット
では、治療院で受けるお灸にはどんな効果があるのでしょうか。
3-1.血行が良くなり、免疫力がアップする
体に温熱の刺激を与えることによって、皮膚の下にある血管や筋肉、リンパ節が刺激されます。刺激されることによって細胞が活性化されて免疫作用がアップし、リンパの腫れが改善され、むくみの解消にも繋がります。更に血管が収縮と拡大を繰り返すことによって局所の充血や貧血を調整し、炎症を和らげる効果もあります。
3-2.体の様々な症状を改善する
人間の体には「経絡」というエネルギーの通り道が全身にあるとされています。体に不調をきたすとその経路上に「経穴」と呼ばれるツボに反応が出てきます。そのツボを刺激することによって、冷え性や肩こり、目の疲れ、ストレス、むくみ、不眠など様々な症状の改善が期待できます。
3-3.鎮痛、リラックス効果
もぐさの有効成分で、注目したいのが「シネオール」という精油成分です。
よもぎの他にユーカリにも含まれるもので強力な殺菌消毒、鎮静・鎮痛作用などがあります。お灸を行なうことによって、この成分が皮膚の内部まで浸透して痛みを和らげてくれます。更にもぐさを燃やした際の煙に上記と同様の成分が含まれていますので体の内側からリラックスする効果もあります。