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按摩

古方按摩というものは存在しない

人によっては、古方按摩というものが本当の按摩であって、現在の按摩はそうではないというような意見を述べる人がいますが、間違いです。

そもそも古方按摩という用語自体存在しない「造語」です。

指圧業界には、按腹図解という江戸後期の本を信奉している方がいて、これこそ指圧の原点だといっているようですが、これも間違いです。

按腹図解をよく読むとすぐにわかるのですが、指圧については全く書かれていません。

むしろ、この按腹図解に書かれている内容こそ、現在行われている按摩の手技そのものなんです。

なくなられた経絡指圧の増永静人先生が、按腹図解が指圧の本であるというようなことを医道の日本社発行の按腹図解の序文に書かれていたのですが、間違いです。おそらく増永先生は、按腹図解全体をお読みになっていなかったのでしょう。

ただ、本来按摩は、鍼灸などと同様東洋医学の一分野であるはずなんですが、現在ではその側面がほとんど失われています。これは何とかしなくてはならないと思っています。西洋のマッサージと混合してしまっているんです。

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