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東洋医学概論

東洋医学における蔵(臓)

東洋医学の臓腑と実際にある内臓とは違います。ですから、ここでは誤解を避けるために東洋医学における臓腑を「蔵府」と書くことにします。実際、古典では蔵府という文字はよく使われています。

さて、蔵府の内、蔵。陰陽では陰に属し、人体活動の中心をなすものです。

肝は、血を必要に応じ流したりためたりする役割があります。夜は血はあまり必要ありませんので肝に戻るとされます。ところが肝の働きが弱って戻らなくなると、不眠になってしまいます。
また、精神活動に大きく関わりがあり、特に「怒り」の感情は肝に関係します。肝が悪くなると、起こりっぽくなったりいらいらしたりします。
五行では木に属します。

心は、実際の心臓の役割とともに、神を宿すと考えます。神とは人間の精神そのもの、心のことです。ですから心が働かなくなると神が動かなくなりますので生きていけなくなります。
また、五行では火に属します。

脾は、胃腸に働きかけ円滑に動くようにします。飲食物から必要なきと水分を取り入れ、身体に合うように変化させ、肺に運びます。この変化させ運ぶ作用を運化作用といいます。
五行では土に属します。

肺は、呼吸により外界の気を取り入れるとともに、脾から送られた水と気を全身に散布すると考えられています。この働きを宣発粛降(せんぱつしゅっこう)作用といいます。
五行では金に属します。

腎は、水の出入り全般を調節する役割を持ちます。必要な水分を体内に流し、不必要な水分は老廃物と一緒に膀胱に送ります。
また、生まれながらにして持つ精(気の元となるもの)、生まれてから脾が取り入れる精を持っているのは腎です。
五行では水に属します。

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