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按摩

按腹図解(江戸後期の按摩の本)

按腹図解の真骨頂は、調摩の術、解釈の術、利関の術にあります。

調摩の術とはなでさすることで、このことによって気血の循環をよくします。

解釈の術とは線状に揉捏をすることで、筋線維に直角に揉みます。現代でも行われている方法であり、すなわち按腹図解が現代按摩の元である可能性もあります。

利関の術とは運動法のことで、他動的に運動させることにより関節に作用します。

按腹図解は名前を見ると按腹について詳しく記載されているように思う人もいるでしょうが、実はそうではありません。腹部以外の按摩についても事細かに書かれています。むしろ按腹に関しては、按腹図解以前に書かれた、按腹鍼術按摩手引の方が詳しく解説されています。

この書を指圧の原点とする人もいますが、それでは指圧は揉む手技も行われているんでしょうか。はなはだ疑問のある説といわざるを得ません。

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