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身体

気の実在・1

気という概念は、東洋医学にとって非常に重要な要素です。

気を概念というと、少し語弊があるでしょう。東洋医学を行う者にとっては、正確には気は概念ではなく実在そのものです。

一般的には、気という存在は実在しないものか、あるいは「気の迷い」、虚妄のものと思われているかもしれません。現実に、東洋医学を行うものでも気の存在を信じていない者がいるくらいです。

確かに東洋医学を行う者がいう「気」は、その実在性を疑うときがあります。

東洋医学を行う者のある人は、盲目的に気の存在を信じ込んでいる人。気について考えたこともなく、純真に信じています。でもその実在性を明確に確認したことはありません。

ある人は、信じ込むまでは行かないけれど、実用上使わざるを得ない人。内心、そんなに信じているというわけではないけれど、東洋医学を扱う都合上、気について取り扱う必要があるというわけです。本当は気ってあるのかなと少し疑問に思っているんだけれど、半分は気を感じているかもとも思っています。

中には、気なんか感じたこともないのに、「気を感じる」と言い張っている人がいます。このような者には2種類います。あるタイプの人は、気を感じていると思い込んでいる人。本当は感じたこともないのに「私は気が見えます」とか「気を感じています」という人がいます。単なる思い込みなんですが、このタイプの人が治療家になってしまうと一番始末に負えません。もうひとつのタイプの人は、「営業上」気を感じると言っている人。確信犯ですね。

僕の場合、気はあんまり信じていませんでした。でも、気を信じなければ仕事にならなかったもので、半信半疑ながら、いろいろ試していました。気を感じ取る練習はいろいろあります。人体を対象にすればいいわけですし、人体相手でなくても自然の中には気が充ち満ちています。

すると、気の存在を確信しなければどうしても理解できない現象があることに気がつきました。人体の上でのこと、治療上のことです。気の存在がなければ治らない。気の存在がなければ理解できない。そのような現象です。

気の実感。気の存在とは、気の実感そのものです。実感は自らしかわからないものです。でも気の存在を実感するんです。

実感は概念で語り明かすことはできるでしょうが、同時に自分自身にしか証明できないものです。

セミナーでは、このような気の実感の練習も取り入れています。

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