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マッサージ

五十肩のマッサージ

ある鍼灸院のサイトで、五十肩にマッサージをしてはいけないと書いてありました。

ウソです。

マッサージについて知りもしないくせに、このようなことを書く鍼灸師がいるから困ったものです。

もしこの鍼灸師が按摩マッサージ指圧師の免許も持っているのだったら、鍼灸治療もたいしたことないでしょう。マッサージを持っていないのでしたら、知りもしないで書くべきではありません。

ところが、五十肩を治せないマッサージ師、いるんですよね、現実に。

ですから、マッサージの素人が、五十肩にマッサージはよくないと書いても無理はないかもしれません(それでも鍼灸師が書くことではありません)。

もちろん、五十肩に対して、周囲の筋をやみくもに揉むのは問題外です。

無知なマッサージ師に限ってそのようなことをします。

筋にアプローチするときは、五十肩に関して拘縮している筋に対して行うべきです。

たとえば、内旋時に痛いのであれば、外旋に働く筋の拘縮をよく見ます。従って、上腕骨大結節につく筋を中心に調べればいいでしょう。外旋時に痛いのであれば、内旋に働く筋の拘縮をよく見ます。従って、上腕骨小結節につく筋を中心に調べればいいでしょう。

ただいずれにせよ、五十肩の場合、小円筋と肩甲下筋はよく拘縮を起こすようです。

拘縮した筋は、揉むのではなく持続的に圧迫します。揉捏は補助的に行うのであれば有効ですが、主として行うとかえって拘縮をひどくさせ、痛みが強くなることが多いので気をつけなければなりません。

さらに、運動法を加えます。

僕の場合、ただ動きにくい方向に動かすのではなく、関節腔内の運動軸を考えて運動を加えます。

どちらかの方向に動きにくいというとき、肩関節の回旋軸を考え、そのベクトルを想定します。動きにくい方向のベクトルに問題があるはずですので、その方向に動きをつけるように運動法を行います。

ですから、上腕骨長軸を動かすような大きな運動法はあまりしません。関節腔内の動きの制限を改善させるような運動法です。

また、関節液は圧力をかけると、その摩擦力が軽減します。

そのため、肩関節の場合でも圧縮を加えると、動かしていたい方向でも動きやすくなります。

肩関節に圧縮を加え、摩擦力を軽減させた状態で動きにくい方向に動かすという運動法も、患者にとっては痛みをさほど感じることなく改善させるいい運動法だと思います。

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