ブログ

ブログ
病気

病的な歪みと病的でない歪み

歪んでいるから治すという人がいます。

それは正しいのでしょうか。

果たして歪みイコール病的なのかどうかには疑問が残ります。

按摩やマッサージでも、背骨や骨盤の歪みを指摘する人がいます。

でも、それらを「まっすぐ」にしたとしても、治っていないものは治っていません。

それは、病的でない歪みというものがあるからです。

原点に戻って申し上げると、歪みの全くない人間というのは存在しません。

むしろ、歪みがある方が自然です。

動きや姿勢に癖のない人間はいません。

その動きや姿勢がある限界を超せば病的になり得るでしょうけど、日常の何でもない動作や姿勢にも細かくみると癖はあります。

その癖が歪みを引き起こしたとしても、必ずそれが病的であるとはいえないのです。むしろ、全く歪んでいなかったら、異常です。

回りくどくいいました。

簡単に言うと、病的な歪みとは、その関節腔内に可動制限があるものです。関節の可動性ではありません。関節「腔内」の可動性です。

その可動性は、3ミリに満たないものです。指の関節などでは1ミリにも満ちません。

しかし、そのわずかな可動性があるかないかが、病的であるかどうかを決めます。

たとえ歪みが顕著にあったとしても、その関節に関節腔内可動性が正常にあれば、病的とはいえないのです。

実は、このことは、オステオパシーでは普通の概念です。

たとえば背骨をとっても、歪んでいるだけでは病的とは考えません。関節腔内の可動制限があるからこそ、関節液、血流、神経などの障害が起こり、機能障害が出ると考えます。

このオステオパシーの常識を按摩やマッサージに導入しても違和感なく治療に役立てることができます(逆にみてみると、実は、オステオパシーの手技、特に古典的な手法には、おそらくマッサージの手技を元にしたものではないかと思われるものがあります)。

お願い!クリックを!↓

人気ブログランキングへ

RECOMMEND