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マッサージ

腸腰筋のマッサージ・再び

以前にも書きましたが、問い合わせが多いのでもう一度。

腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋の2つから形成されます。

腸骨筋は腸骨稜内面から、大腰筋は腰椎椎体前面から出て、ともに大腿骨小結節に付着します。

大腿を持ち上げるとき、あるいは、腹筋運動の時、45度くらいから先に上体を起こすときなどは、腸腰筋が働きます。

腸腰筋は、腰神経叢領域の支配をうけており、腰椎の機能障害の一環としてよく緊張が出ますが、触れにくい筋でもあります。

腰部の神経は、腰神経叢、仙骨神経叢と明確に分けて治療をすべきです。腰神経叢はT12からL4、仙骨神経叢はL4からSまでの神経が関係します。たとえば、坐骨神経は仙骨神経叢領域であり、腸腰筋は直接関係しません。

僕がこの2筋にアプローチするときは、通常直接圧を加えるのではなくカウンターストレイン(ポジショナルリリースともいいます。専門書もあります)の手法を使いますが、マッサージを行うことは不可能ではありません。

腸骨筋は、ASIS(上前腸骨棘)の内側から、腸骨稜内面に向かって圧迫を行います。持続圧です。

しばらく圧を加えていると、筋緊張が寛解するのがわかりますので、そのようになれば圧を抜きます。

問題は大腰筋で直接触れることはできず、小腸、腸間膜を通して圧を加えることにあります。

仰臥位で膝を立てて腹筋をゆるませ、腸骨筋圧迫の際に圧を加えた部位の上前方に定めます。正確な位置は解剖学書で確認して下さい。

その部位に軽度に持続圧を加えます。小腸と腸間膜を通して圧を加えるのですから、強い圧は禁物です。その代わり、持続する圧となります。


もちろん、触診上は、腸と腸間膜を通して大腰筋を確認できなければなりません。大腰筋の存在を間接的に触診できる力がなければ行うべきではありません。

しばらく圧を加え続けていると、大腰筋がゆるんでくるのがわかります。ゆるめば圧を抜きます。


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