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妊婦への鍼

結構何度も書いていますが、妊娠中の方への治療について、質問が多いものですから書きます。

妊娠中に鍼治療で治す代表的なものは、つわり、肩こり、腰痛、カゼ、この4つでしょうか。

つわりは、意外に簡単な手技で治す事ができます。

まず背部膀胱経をよく観察してください。

脊柱起立筋の緊張が、督脈あたりから胆兪あたりに見つかるはずです。場合によっては心兪あたりからもあります。だいたいですがth5から10あたりですね。

人によりその範囲に差はありますが、そこに鍼をします。筋緊張を寛解する目的で。

肩こりも同様ですね。局所的に治療します。

ただ、つわりも肩こりも肝と脾に変動が出ているときが多いので、その両者を調整するようにするとより効果的です。

腰痛。局所に刺します。腰に刺すのを怖がる鍼師がいますが、よほど乱暴な手技ならいざ知らず(そう書かないと、とんでもない鍼師いますからね)、大丈夫です。

カゼは、その症状に合わせて治療を行います。妊娠していない人への方法と何ら変わりありません。

下腿の内側に鍼をするのをためらう人がいますし、事実、下腿内側は妊娠初期には禁忌とされていますが、よほど強い刺激でない限り大丈夫です。ただし、非常に不安定な場合は避けた方がいいでしょう。

たとえばカゼの初期(カゼと言ってもいろいろありますので一例として)、復溜と大淵に補法を行い、合谷を瀉法します。

復溜に大丈夫かなと思う人がいると思います。

でも、大丈夫です。問題ありません。

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