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東洋医学

笑いから心虚の解説(前項参照)

前のブログで、笑いから頭痛と下痢が起こった事例をお話ししました。

笑いから頭痛と下痢

これを少しわかりやすく解説します。

笑いは、心を助けます。でも笑いすぎると、心を損ないます。心の機能が過亢進する結果かえって疲弊し、心が虚するのです。

心は駆血作用があります。

脾は、心の駆血作用によって血を受け取り順調に働きます。

ところが心から順調に血を受け取れなくなると、脾は過剰に働き、血の不足を補おうとします。その結果、脾に熱が発生します。

前のブログでお話しした脾の状態は、この脾実の状態ですね。

もし、さらに心虚が続くと、脾は虚に転じます。血が不足した状態が続くため、脾の働きが悪くなるからです。

前ブログの状態は、笑いすぎによる一時的な心虚ですので、やはり一時的な脾実にしかなりません。

ですが、もしもともと脾虚の人であれば、脾虚がひどくなったかも知れません。

さて、駆血作用が低下した状態では、血が余ります。その結果、やはり一時的な肝実の状態になります。

本格的に肝実になるとお血を生じてしまいますが、一時的な状態ですと、陽気が動き出します。その陽気は昇ります。

以上のような結果、脾実による熱から下痢(熱を逃がそうと脾が働くため下痢が起こる)、肝実による頭痛が起こったというわけです。

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