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セミナー

今日の鍼灸セミナー(京都)

今日は、今年5回目の鍼灸セミナー(京都)です。

触診は、5月第2日曜京都セミナー、第3日曜関東セミナー(川崎)と同様、上肢帯。

上肢帯の構造だけではなく、動きの中でどのような変化を見せるのか、あるいは上肢帯はどのようなダイナミックな動きを取るのか、これらのことを主眼に触診練習をしました。

加えて、肘関節の触診練習。

その応用として、てい鍼を使用した筋膜の緊張寛解を稽古しました。

筋膜は浅筋膜と深筋膜に分かれ、さらに骨膜に至っています。しかし、それらは組織的には異質であっても、構造的には一体となっています。

浅筋膜を動かすことにより深筋膜、さらには筋線維までその作用は及びます。

最初は、肘窩筋膜で練習をしました。

続いて、頭頂部の百会において筋膜緊張を寛解させることにより、膀胱経に沿った伸張度を改善させることを試みました。具体的には、百会で筋膜をてい鍼で伸張させると、立位体前屈がより深くできるようになります。

これは、切皮程度の刺鍼でもできます。刺鍼し、浅筋膜を伸張させるようにします。すると、低sんの場合と同様の効果を見ることができます。

あるいは、一度収縮弛緩させ、伸張の後、正位置に戻す方法もあります。これはオステオパシーのスティルテクニックに非常に似通った方法ですが、実は、スティルテクニック以前に、運動鍼としておこなわれているものの応用に過ぎません(オステオパシー創始者のスティルが東洋医学の造詣があったという説があることを思い出してください)。

鍼灸実技は、初級、中級ともにかなり上達しました。

実は最初1回だけ参加しただけでやめてしまった人がいます。おそらくはウチのセミナーがいわゆる各疾病の治し方をせずに、基本的なことしかしないために役立たないと思ったのでしょう。でも違います。回を重ねるにつれて次第に深く大きなテーマに移っていき、それとともに、その治療を実現できる技術を身につけていきます。治し方だけ覚えても、それに伴う技量がなければ意味がありません。その意味では、最初1回だけ参加した方は、ものすごい損失をしたことになります。参加の皆さんは初級5回のみで、5年、6年と臨床を重ねただけの実力をもうすでに手にしています。

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