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按摩・マッサージ

按摩・マッサージ師のための治療法講座(1)

最近特に思うのが、あん摩マッサージ指圧師の治療技術の低下だ。実感としてあん摩マッサージ指圧師200人に1人くらいしか、本当に治療できないのではないかと思う時がある。そこで、浅学ながら、「按摩・マッサージ師のための治療法講座を何回か続けたいと思う。
今回はその1回目。

とにかく解剖学
按摩やマッサージをするのに、解剖学を知らないでは話にならない。骨に筋が付いているけど、なぜそこに付いているのか、そのつき方により、その筋がどのような動きを示すのか、すなわち、骨をどのように動かすのか。更にその筋をなんという神経が動かし、その神経はどこから出いているのか。本気で按摩やマッサージをするのであれば、「最低限」それくらいは知っていて欲しいものである。このブログの読者でもし知らないという按摩・マッサージ師がいたのなら、今からでも遅くはない、しっかりと復習しよう。学校によっては、解剖学は知識の羅列だけで有機的に教えていないところもある。そのような学校を出てしまった不幸な人は、学校に復讐するつもりで徹底的に復習しよう。

そこまで勉強したら、次は、内臓だ。内臓を勉強しよう。それぞれの機能、構造。しっかりマスターしよう。本来の按摩・マッサージ師は、内臓も治すことができる。按摩でも按腹がある。マッサージでも腹部へのマッサージがある。ぼくは、肺や心臓でも治療を行う。しっかり、しっかり復習しよう。
南江堂の解剖学講義、エルゼビア・ジャパンのグレイ解剖学アトラスなどがいいように思う。

次に東洋医学理論
按摩・マッサージ師は、特に鍼灸師免許を持っていない人は、東洋医学に弱い。学校でしっかり教えられていないからだ。しかし、我が国で按摩やマッサージを行う上で、東洋医学を知っているのと知らないのとでは、断然治療技術に影響が出る。しっかり復習しよう。
しかし残念なことに東洋療法学校協会などの教科書は、出来が悪い。

学研の図説東洋医学基礎編などがいいように思う。 

やっぱり触診力
按摩やマッサージを行う上で、触診力がなければ話にならない。これは、しっかり触診力を磨くように日々稽古するしかない。例えば背骨の変位、1ミリの誤差くらいは指で見極められないことには話にならない。
触診は浅部だけではない。深部も見る必要がある。その時にグイグイ押したりもんだりするのは良くない。圧を加えすぎることによりその部位の組織に一時的変性が起こり、本来の状態を触診できないからだ。ごく浅く触れ、深部までわかるように触診できるのが理想である。

ぼくの書いたもので申し訳ないが、臨床伝統医療研究会の臨床伝統医療研究会テキストに書かれた練習法に書かれた練習法を参照するのがいいだろう。手に入れるのは、臨床伝統医療研究会のサイトを参照のこと。

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