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鍼灸・按摩・マッサージ

第6胸椎前方屈曲と大包穴の圧痛

上位背部の筋が硬く緊張している患者さんがいらっしゃいました。

よく観察すると第6胸椎が前方屈曲変位しています。

第5と第6胸椎棘突起間が狭くなり、第6と第7胸椎棘突起間が広くなっています。また第6と第7胸椎棘突起間に圧痛が見られます。これは、棘間筋が伸展されているためと考えられます(時には狭くなっている棘突起間に圧痛が出ることもあります)。

更に観察すると、側胸部にある大包に圧痛。前鋸筋のある部分ですね。

筋をゆるめるように圧迫を行っていたんですが、なかなかうまくいかないため、第6胸椎のH.V.L.A(高速低振幅法)に変更。仰臥位の患者さんの、第7胸椎棘突起を母指球と半分握った形の四指背側で挟むような形にし、頚部を前屈させ、第6胸椎椎体下面の前方を第7胸椎椎体上面で上前方にぶつける形で調整しました。

第6胸椎の変位は改善しました。

すると、大包の圧痛もなくなりました。

機序はいまいちわかりませんが、おもしろい反応でした。

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